高梨沙羅の「JUMP for The Earth」プロジェクトは、雪山の自然環境を守り、スノースポーツを次世代に残すための素晴らしい取り組みです。彼女の環境保護への取り組みは、多くの人々にインスピレーションを与えています。
日本の女子スキージャンプ選手 髙梨 沙羅とは
髙梨 沙羅のプロフィール
髙梨 沙羅の戦歴
2011年2月、コンチネンタルカップで女子選手史上最年少優勝
2011/12年、FISワールドカップ蔵王で日本人女子初優勝
2012/13年、FISワールドカップ個人総合優勝(日本人選手史上初の総合優勝)
2013年、ノルディックスキー世界選手権で女子ノーマルヒル2位、ジャンプ混合団体優勝
2014年、ソチオリンピックで4位
2017年、世界選手権で個人3位、混合団体3位
2018年、平昌オリンピックで銅メダル
2021年、世界選手権でラージヒル2位、ノーマルヒル3位
2022年、北京オリンピックでNH/混合団体で4位(スーツの規定違反で失格)
2023/24年、FISワールドカップで女子歴代最多表彰台記録116回
【パリ五輪直前企画】髙梨沙羅×白井空良×織田夢海 焼肉トーク
髙梨沙羅が沼ってる!LOVEなモノ大公開!|Love 5|CONNECTORS
高梨沙羅のJUMP for The Earthプロジェクト
高梨沙羅またまた「失格」の深層
’25年1月6日、オーストリアで開催中のスキージャンプW杯女子個人第9戦で、高梨沙羅が2回目のジャンプでスキー板の長さの規定違反で失格。30位に終わって涙をのんだが、嫌でも思い出すのが’22年北京冬季五輪であった。
女子のエースとして臨んだ混合団体で1回目のジャンプ後に「スーツの太もも回りが2センチ大きかった」と、スーツの規定違反に問われて失格を告げられた。日本は4位に終わってメダルを逃し、自らを責めた高梨は自身のインスタグラムに真っ黒の画像とともに謝罪文を投稿。のちに引退を考えたと明かし、騒動になった。23年1月のW杯でもスーツの規定違反で失格していることもあり、SNSでも《また?》などと物議を醸していた。
ジャンプのスキー板の長さは、身長と体重から算出されるBMI(体格指数)によって定められている。今回は、2回目のジャンプ後の測定で違反を告げられたが、高梨を失意のどん底に落とした北京五輪では混合団体だけで5人の失格者が出たこともあり、ルールそのものに対する疑問の声は消えていない。
スポーツライターの小林信也氏は「そもそも、スキージャンプにおける公平性の部分が複雑すぎる」とこう続ける。
「走り高跳びは背の高い選手が有利に決まっていますが、身長差で何かを競ったりはしない。もっとシンプルなルールにすべきではないかと思います。身長体重にかかわらず、板の長さやスーツの種類を統一し、選手の技術だけで勝負する。複雑なルールが違反を誘発している気さえします」
スキージャンプは過去に何度もルール改正を繰り返してきたが、そのたびに「日本潰し」の背景も囁かれる。
「これには日本の苦手な『スポーツの政治』が関わっています。『日本の考え=世界の考え』にならないのは、運営面で政治力とリーダーシップのあるOB、OGが日本に少ないから。日本は国内の強化ばかりに目が行きがちですが、もっと世界で競技運営の中枢を担える人材育成をしないといけない。現・長野市長の荻原健司さん(ノルディック複合団体で五輪連覇)も政治よりスポーツの未来を考えて世界に出て行ってほしかった。そういう仕事はボランティア活動も多く、“うまみ”がないとはいえ、高梨選手には引退後、つらい経験をした選手のひとりとして世界に出て、リーダーシップを発揮してもらいたいと思います」(小林信也氏)
失敗は成功よりモノをいう。(Yahoo!ニュースより引用)
何度となく失格の憂き目を経験し、一時は引退まで考えていた彼女は昨年末のインタビューで話します。
『他の国からもルールを明確化するようにたくさん意見が出ています。競技を楽しく見てもらうためにも、そこがクリアに、クリーンになってほしい。こちらもできる対策はやっていかなきゃいけないと思います。私自身も皆さんに見てもらって楽しんでもらえるのが一番なので、そういうパフォーマンスを目指していきたい。自分の技術を磨き続けて、また新しい自分に会えるようにしたいんです』と。
今季は例年よりも1カ月ほど早く11月5、6日にポーランドのビスワで行われたW杯2連戦から、新しい冬のシーズンが始まった。
今季のエキップメントのルールにも変更があり、高梨に関してはスキー板の形状が新しくなったため、そこへの対応に時間がかかっている。結果は6位と5位。それでも「ニューフェイス(の台頭)にすごく感化されている自分がいる」と笑みを交えて答えていました。