藤間爽子さんは、日本の女優であり、日本舞踊家としても知られています。三代目藤間紫として、紫派藤間流の家元も務めており、舞台や映画、テレビドラマなど多岐にわたるジャンルで活躍しています。
舞踊家としての道
藤間爽子が、2021年2月28日、東京・日枝神社にて紫派藤間流継承式を行い、三代目家元・藤間紫を正式に継承しました。今後、女優業においては引き続き「藤間爽子」を、日本舞踊家としては「藤間紫」を名乗っていく。なお同日、兄の藤間貴彦も、初代・藤間翔(フジマカケル)に改名しました。
初代・藤間紫は1930年、藤間章吉に入門以後、70年以上の芸歴を誇り、日本舞踊・紫派藤間流家元として、日舞の隆盛に尽力すると共に、女優としても数多くの舞台、映画、テレビで活躍した。藤間貴彦・藤間爽子兄妹にとっては祖母にあたる人物だった。
初代の没後に二代目・藤間紫を継いだのは、藤間貴彦・藤間爽子兄妹が師事した歌舞伎俳優の二代目・市川猿翁。その猿翁は今回の継承式に際して、「初世紫の遺言通り、“孫の爽子が年頃を迎えた暁に、三代目家元として藤間紫を襲名させてほしい”という遺志を実現する時期に達したと思い、数年前から準備を始めて参りました」とのコメントを寄せた。
それというのも、藤間爽子が小学4年生の時に舞った「羽根の禿(はねのかむろ)」は二代目市川猿翁が絶賛し、初代藤間紫が嫉妬したほどで、早くから後継者に指名されていたそうです。
継承式を終えた三代目・藤間紫は、「コロナ禍ではありましたが、無事に継承の儀を執り行うことができほっとしました。藤間紫という、大きすぎる名前を継承して、これから頑張っていかなければならないと思いますし、名前を継いだからと言って急に踊りが上手になるわけではないので、日々精進していかなければいけないと感じております」と語った。
また、初代と同じく女優と日本舞踊家の二足のわらじで活動することについて彼女は、「どの芸能の世界も正解がない世界。いろいろ遠回りすることもあるかと思うけど、まずは祖母が作ってきた”紫”という色を壊すことなく、さらに私の色を加えていけたらなと思います」との意気込みを示しました。
女優としての成長
彼女は2017年NHK朝ドラ『ひよっこ』出演でデビュー後、『ボイスII 110緊急司令室』(2021年)、『僕の姉ちゃん』(2022年)などに出演後、注目を浴びることになったのが、二宮和也主演の『マイファミリー』(2022年)でした。強烈なインパクトを残したかと思えば、続けて2度目のNHK朝ドラ『ちむどんどん』(2022年)にも出演、知名度がさらに高まった。
彼女は幼少期から祖母の初世家元・藤間紫に師事し、2021年に、紫派藤間流家元・三代目藤間紫を襲名。2022年には国立劇場にて『紫派藤間流舞踊会』を開催、明治神宮にて奉納舞踊『島の千歳』を奉納した。さらに舞台にも数多く出演。桜井玲香とW主演を務めた『半神』(2018年)ほか、劇作家・俳優の長塚圭史主宰の劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」に所属し、『桜姫』(2019年)、『老いと建築』 (2021年)のキャストに名を連ねるなど、俳優として成長し続けています。
日本舞踊という伝統を守り、さらにそれを背負った上で、劇団の舞台や映像でも、柔軟にそして魅力的に役を表現している藤間爽子。しっかりとしたベースがあった上で、それぞれの場所で責務を全うしている彼女を見ていると、今の活躍は必然ではないかと感じるほどなのです。
さらに『silent』では“リアルに親友にしたい”真子とのシンクロ率が高かった彼女の「演技の余韻」に浸ることができるのです。
文化への貢献
藤間爽子さんは、日本の女優でありながら、日本舞踊家としても活躍しており、特に紫派藤間流の三代目家元として、日本の伝統文化を次世代に伝える役割を果たしています。彼女は1994年生まれで、東京都出身です。青山学院大学文学部比較芸術学科を卒業し、阿佐ヶ谷スパイダースに所属しています。
藤間爽子さんは、幼少期から祖母である初代藤間紫に師事し、7歳で歌舞伎座の舞踊会で初舞台を踏みました。その後、2018年に三代目藤間紫を襲名し、紫派藤間流家元となりました。彼女は、日本舞踊では何かを描写することが多く、「見立てる」という技術を用いて、存在しないものを観客に見せることができると語っています。このような表現力は、俳優としての彼女の演技にも影響を与えており、古典芸能の未来を担う重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
また、藤間爽子さんは、伝統文化の普及にも努めており、2022年には国立劇場で紫派藤間流舞踊会を開催し、『京鹿子娘道成寺』白拍子花子、『道行初音旅』静御前などを務めました。これらの活動を通じて、日本の伝統文化を広く伝え、次世代に継承するための努力を続けています。
藤間爽子さんの文化への貢献は、彼女の舞踊や演技を通じて、日本の伝統文化の美しさと深さを伝えることにあります。そして、彼女のような若い世代の芸術家が伝統を受け継ぎ、それを現代に生かし、さらに未来へと繋げていくことが、文化の持続可能な発展にとって非常に重要です。藤間爽子さんの活動は、日本の伝統文化が現代社会においても引き続き価値を持ち、愛され続けるための架け橋となっているのです。
今後の展望
新作舞踊『舞姫』への挑戦: 藤間爽子さんは、日本舞踊家・藤間紫として新作舞踊『舞姫』に挑んでいます。この作品では、日本舞踊に登場する様々な時代の「舞姫」を描きながら、古来から未来へと続く日本舞踊それ自体も表現しています。藤間爽子さんは、この公演を通じて「日本舞踊の伝統をつなぎながら、“いま”こそ輝き、そして“未来”へと光を放つ公演でありたい」との願いを込めています。
映像舞踊作品『地水火風空 そして、踊』: また、藤間爽子さんは映像舞踊作品『地水火風空 そして、踊』にも主演しており、踊りという翼をもがれた舞踊人の祈りと再生への希望が描かれています。この作品は、コロナ禍で踊りの場を奪われた日本舞踊家によるもので、日本舞踊の細部の繊細な動きを映像として十全に見つめることができる新しい挑戦です。
女優業との二足のわらじ: 藤間爽子さんは、日本舞踊家としての活動だけでなく、女優業においても引き続き活躍しており、29歳までに何か形として残るものを作りたいという抱負を持っています。彼女は、舞踊と演劇の両方で新風を巻き起こす存在として期待されています。
これらの情報から、藤間爽子さんが目指す未来は、日本舞踊の伝統を守りつつ、それを現代に適応させ、さらに未来へと繋げていくことであり、舞踊及び演劇界での彼女の役割は、伝統芸能の新たな可能性を探求し、広めることにあると言えるでしょう。彼女の活動は、日本の文化と芸術の魅力を国内外に伝え、多くの人々に影響を与え続けることでしょう。
2021年に3代目藤間紫を襲名した爽子さん、2023年度は噂の男性は報道されていません。本人はインタビューで「一人で死ぬのは絶対いやです。30歳までに結婚したい。好きなタイプは保守的でない人。」だそうですが、現在29歳。この計画は後に伸びるのか、密かに交際している方がいるのかは謎です。
また初代藤間紫さんは恋多い女性としても有名でした。彼女が28歳の頃、小学4年だった市川猿翁が初恋をして、浜木綿子が香川照之を生んでから離婚、藤間紫は勘祖と離婚調停中に勘祖が死去、互いにW不倫で2,000年に再婚。なので藤間爽子さんにとって香川照之さんは血縁の無い叔父にあたります。