大﨑洋今だから話せる…吉本のドンが笑福亭仁鶴に学んだお笑いの原点

大﨑洋 個人
大﨑洋
『本当ですか?』お笑い業界のドンがやりたかった最後のお仕事について【大﨑洋】

吉本興業の歴史を語る上で欠かせない存在、それが大﨑洋です。
「吉本のドン」と呼ばれ、ダウンタウンを世に送り出し、2丁目劇場を立ち上げ、吉本を全国区のエンタメ企業に育て上げた男。
しかし、彼の「お笑いの原点」は意外にも、入社直後に担当した落語家・笑福亭仁鶴さんにありました。大﨑洋が今だからこそ明かす言葉――
「お笑いって何をやってもいいんやけど、ベースに愛がないと成立せえへんのやで」
この一言が、彼の人生と吉本興業のDNAを決定づけたと言っても過言ではありません。駆け出しマネージャー時代、笑福亭仁鶴さんの現場で学んだ「愛」の本質。
そこから生まれた2丁目劇場、ダウンタウン世代の爆発、そして『ビリギャル』作者との晩年の友情まで――。
大﨑洋が振り返る「お笑いの原点」とは、一体何だったのか。
今だからこそ話せる、知られざるエピソードを紐解いていきます。

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大﨑洋とは?吉本のドンとして君臨した男の軌跡

入社直後の左遷時代と笑福亭仁鶴との出会い

1978年、吉本興業に入社した大﨑洋。同期ビリで窓際族扱いだったが、笑福亭仁鶴のサブマネージャーに抜擢された。
毎朝仁鶴の自宅へ通い、ロールスロイスの運転手を務めながら、現場の空気や芸人の人間性を肌で学んだ。

「お笑いには愛がベースにないと成立せえへん」――仁鶴さんの一言が人生を変えた

仁鶴から直接聞いたこの言葉が、大﨑洋の原点となった。
厳しい上下関係のお笑い界で「愛」を重視する仁鶴の姿勢に衝撃を受け、これが後の「居場所」哲学や芸人育成の基盤となった。

私が高校受験時代はもう少し前で、仁鶴師匠がまだ駆け出しの頃でした。ラジオの深夜番組で朝までぶっ通しのトークが腹を抱えるほど面白く、朝方まで聴いていました。当時は「エロ仁鶴」で売り出していて色っぽい噺が満載でした。

笑福亭仁鶴から学んだ「お笑いの原点」とは何か

仁鶴さんの優しさと厳しさが教えてくれたこと

人気絶頂の笑福亭仁鶴さんを間近で見て、大﨑洋は「観客への愛」を強く感じた。
高座での爆笑だけでなく、楽屋や移動中の人間性――特に優しさと厳しさが混在する姿勢に、真のお笑いの本質を見出した。
これを大﨑洋は「会社作り」の指針に変え、吉本興業のDNAとした。

今だからこそ振り返る、仁鶴さんとの忘れられないエピソード

入社直後、毎朝仁鶴さんの自宅を訪れ、夫人が作った生卵入り赤だしのみそ汁を一緒に飲み、仁鶴さんが運転するロールスロイスの後部座席で現場へ。
着物畳みや草履揃えが苦手な大﨑洋を、仁鶴さんは優しく見守った。
一周忌追善落語会(2022年)で大﨑洋は「あの言葉を今も覚えている」と語り、「笑いには愛がベースにないと成立せえへん」との仁鶴さんの教えを振り返った。
吉本のドンとなった今だからこそ、駆け出し時代のリアルな思い出が胸に蘇る。

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仁鶴イズムが花開いた2丁目劇場時代

114席の小劇場から生まれた革命

1986年、大﨑洋は笑福亭仁鶴さんから学んだ「愛」「居場所」を軸に、心斎橋筋2丁目劇場(114席)を自ら立ち上げた。
当時の吉本は中堅芸人中心で、NSC卒業生に活躍の場がなかった。そこで大﨑洋は格安チケット(1人300円)で若手向けライブを開始。
ダウンタウン、今田耕司、東野幸治らを輩出し、毎日放送の生放送番組『4時ですよ〜だ』を劇場から直接プロデュース。夕方4時の帯番組が大ヒットし、お化け番組となった。

「ルールに合わないなら場所を変えろ」――原点が導いた改革

仁鶴さんの教えが、若手芸人に「自分たちの場所」を作る原動力となった。
大﨑洋は「土俵のルールに合わないなら、別の場所に行けばいい」と考え、伝統的な花月劇場から離れ、2丁目劇場を新天地に。
これが吉本のテレビ進出・全国展開の基盤となり、若手が活躍できる「居場所」文化を根付かせた。

晩年の大﨑洋と『ビリギャル』作者・坪田信貴との意外なつながり

60歳を過ぎて出会った「もう一つの原点」

吉本興業会長退任後、大﨑洋は2017年頃に『ビリギャル』原作者・坪田信貴氏と出会う。
西野亮廣氏の紹介で食事したのがきっかけで、わずか2時間後に「社外取締役にならないか」と誘われ、坪田氏は吉本興業の社外取締役に就任。
笑福亭仁鶴さんから受け継いだ「愛」と「居場所」の哲学が、坪田氏の教育メソッド(偏差値ビリから慶應合格)と驚くほど響き合う。
2020年4月からはKBS京都ラジオで共演番組『大﨑洋と坪田信貴のらぶゆ〜きょうと』(約3年半・170回超)をスタート。
共著『吉本興業の約束 エンタメの未来戦略』(2020年)ではエンタメの未来を語り、大﨑洋の自著『居場所。』(2023年)では「12のしないこと」で生きづらさを解消する思いを綴った。

ナミねぇがゲストに招かれた、京都放送ラジオ「吉元興業会長 大崎洋 & ビリギャル著者 坪田信貴の『らぶゆ~きょうと』

お笑いと教育が交差する今だから話せる本音

仁鶴さんの「お笑いには愛がベースにないと成立せえへん」という言葉が、大﨑洋の原点。
これが坪田氏との出会いで再燃し、若者の「居場所」作りや現代の教育支援に繋がっている。
さらに、2025年の大阪・関西万博共同座長としての思いにも通じ、「笑いと教育で人を育てる」本音を今だからこそ明かしている。

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大﨑洋が今、伝えたい「お笑いの原点」とこれから

愛がなければ笑いは成立しない――変わらぬ信念

吉本のドンとして、数々の修羅場をくぐり抜け、ダウンタウンを育て、吉本を全国区に変えた大﨑洋。
その最後に辿り着いた結論は、入社直後に笑福亭仁鶴さんから聞いた言葉そのもの――
「お笑いって何をやってもいいんやけど、ベースに愛がないと成立せえへんのやで」。
仁鶴さんの優しさと厳しさが教えてくれた「観客への愛」「人間への愛」が、大﨑洋の会社作り、芸人育成、そして人生の原点となった。
今も変わらぬ信念として、著書『居場所。』に込められている。

あなたにもある「居場所」を作るヒント

仁鶴さん→大﨑洋→現代の芸人、そして読者のあなたへ。
この「お笑いの原点」は連鎖する。
「生きづらさ」を感じる今こそ、他人を愛し、自分を愛する「居場所」を作ろう。
大﨑洋が退社後、2025年大阪・関西万博共同座長として語るように、エンタメと教育で人を育て、笑いで明るくする――それが彼の「恩返し」。
あなたも「愛」をベースに、少しずつ自分の場所を変えていけばいい。
きっと、そこに本当の笑いと居場所が生まれるはずだ。


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